大人のたしなみとしてのワインマナー
カジュアルな飲み会でも、高級レストランでの食事でも多くの場所で提供されているのがワインです。
ワインは安いものなら数百円から、高くなれば数十万円~数百万円にもおよびます。
ワインはフランスやイタリアではソムリエを国家資格として位置づけているほど奥の深い飲み物で、味わう時には知識がある程度備わっているとかなり印象が変わってきます。
かつてバブル時代の頃は1本数万円もするようなワインを競うように購入したものですが、現在ではワインという飲み物そのものがすっかり庶民向けに固定されたということもあり、気軽にテーブルワインとして楽しむことも多くなりました。
ワインを味わうために知識は必ずしも必要というわけではありませんが、せっかく高級店で料理とともにワインを飲む機会があるなら、基本的な知識だけでも備えておくと便利です。
大人のデートを楽しむならワインの知識も大切です。
一緒に入った高級レストランでスマートなワインの注文ができれば、きっとパートナーからの評価も上がることでしょう。
ワインの知識というと非常に難しいようですが、基本的な部分に限定すれば決して覚えにくいことはありません。
むしろ大切なのはワインを飲む時のマナー部分の方で、おいしいワインをきちんとしたたしなみで飲むことができるようにすることで味わいを深くすることができます。
ワインに関するテーブル・マナー
まずワインについての基礎知識を学ぶ前に、ごくごく基本的なワインに関するテーブル・マナーをまとめてみます。
ワインに関するテーブル・マナーで特に日本で勘違いされがちな項目としては以下のようなものがあります。
【乾杯はグラスをぶつけてカチンと音をさせない】
日本での「乾杯」ではどうしてもグラスをお互いにぶつけて音を鳴らすというイメージががありますがこれは大きな間違いです。
特に高級なレストランになると繊細なクリスタルガラスを使用していますので、乱暴に乾杯でグラスをぶつけるとその瞬間食器が壊れて台無しになってしまうかもしれません。
スマートな乾杯は軽く目の高さくらいまでにグラスを掲げるだけで十分です。
【ワインを注ぐのは男性の役割】
日本では女性が男性にお酌をするという文化がありますが、フランスでは全く逆でワインを注ぐのは男性の役目です。
お店で飲む場合にはお客同士で酌をするということはなく、空になったところでお店の人を呼んで注いでもらいます。
また注ぐ量もなみなみと溢れるほど入れるのはNGで、グラスの1/4くらいまでにしておくのが正式です。
【ワイングラスは置いたまま注いでもらう】
もう一つワインの注ぎ方で重要なマナーとなるのが注いでもらう時にグラスをテーブルにおいておくということです。
日本ではお酌をしてもらうときグラスを持っているのがマナーですが全く逆です。